(3)神とは私たちの拠り所

 樹齢数百年の大木に不思議な力が宿っていたり、病気を治したり、未来を予知するなど特殊な能力を持った人は確かにいます。でも、だからといって、その木やその人を「神」として崇敬することは間違っています。日本人は昔からそうした尋常でない力を持ったものを「カミ」と呼んできましたが、「アッラーのほかに神はない」と言ったときの「神」とは、私たちの存在を支える拠り所のことだからです。

 私たちが日々その恩恵を間近で感じる太陽をつくり、私たちがその存在をほとんど意識しないものの、それなしには一時も生きられない空気を備え、その他諸々、私たちに必要なものすべて、また、必要ではないけれども私たちの生活を豊かで喜びの多いものとするすべてをつくった方、大木に不思議な力を宿らせ、一部の人に不思議な能力を授けた方こそ、神として崇拝を捧げられるべきであり、拠り所とするに値する方なのです。