5月10日

 このところ雨の降る日が多いと思っていたら、今日はものすごい大雨が降った。もちろん降るといっても1時間は続かない。夜8時過ぎ、雷まじりの雨が降り出したのだが、その雨音があまりにけたたましいので外を覗いてみたら雹だった。耳をつんざくような、という形容があるが、まさにそのような激しい降り方だ。大変な雨量ですぐ前が雨に煙って見えない。塗り込めたような雨だ。道路には川のように水が流れ、車がよたよたと走っている。私たちの住む建物はかなり頑丈な作りをしてあり、窓の防音もしっかりしているが、暴風に窓が軋んでいる。こんな安全な家の中にいてすら恐怖を覚えるくらいだから、外にいたら、あるいは砂漠のテントにいたらさぞかし怖いだろう。砂漠の涸川で溺れ死ぬ、という話を聞いたことがあるが、こんな雨が降ったらさもありなん、と思った。灼熱の太陽といい、雨の激しさといい、穏やかな自然環境で生まれ育った者には想像もつかないほどこちらの自然は苛酷だ。人の命がいかにもろく、いかに大いなる力に依存した存在かを思い知らされる。