2月20日

 ラマダーンが始まった。去年のラマダーンは、私たちの住む建物に隣接したモスクのイマームの美しいクルアーン読誦を聞くため毎晩タラーウィーフの礼拝に行くのが楽しみだったのだが、今年はイマームが変わり、うまくないので張り合いがない。最初の数日はそれでも通ってみたのだが、一晩寝過ごしたのを機に、それからは家で夫と礼拝することにした。

 去年はラマダーンの後半、ラマダーン中に片付けなければならない仕事ができ、クルアーン読了が果たせなかったので今年こそクルアーンを読み切りたいと思う。去年に比べ、読誦スピードがずんぶん上がった。アラビア語学力が向上したせいもあろうけど、それよりもタジュウィード(クルアーン読誦法)が上達したせいの方が大きいような気がする。タジュウィードのリズムにしたがって読んで行くとするするっと読めてしまうのだ。本当に楽しくて何時間読んでも読みあきない。意味は半分もわかっていないと思う。ただひたすら音が楽しい。そしてふいに意味のわかる言葉が立ち現れて胸を刺す。一体、世界にこのような本が他にあろうか。意味がよく分からなくても読んでいて楽しく、ちっとも退屈しないのだ。クルアーンこそまさに神の奇跡である。