10月6日

 夏の休暇前に通っていた語学学校が始まり、再び週3日そこに通うのが1日おきの日課となった。顔触れは大半が前学期と同じだ。練習問題はだんだん高度になって、以前はパターン練習だけだったのが、最近は1つの単語を使って自由に作文をするような応用問題も出てきた。各自がいろいろ頭を捻って作文するのだが、イスラーム的な回答になる傾向が強い。たとえば、「義務」という言葉を使って作文すると、「5回の礼拝はムスリムにとって義務です」、「恩恵」という言葉を使うと、「私がムスリムになったのはアッラーの恩恵です」など。そして、そういう回答がでると、一同がウーンと頷く。テクストを読んでいても、イスラームをテーマにした文章が出てくると、大の大人が子供のように目を輝かせる。休み時間のおしゃべりもイスラームに関係した話になると俄然会話が活気づく。単に語学を学ぶために集まったクラスメイトというだけでない、信仰を分かつ連帯感が私たちをつないでいるのだ。たまたまクラスメイトはみなムスリムだったが、中にそうでない者が1人交じっていたらその人は私たちをどんな目で見ただろうか、と思う。