9月15日

 1か月ぶりにサウディアラビアに帰ってきたら、こちらもずいぶん涼しくなっていた。秋の証拠になつめやしの実が色づき、熟したおいしい実が食べられるようになった。乾燥させたなつめやしは年中手に入るが、生のなつめやしのおいしさは比較にならない。甘さも適度で、とろけるように柔らかく本当においしい。最近、ようやくおいしく入れられるようになってきたカルダモンの効いたサウディコーヒーを飲みながら食べるとおいしさもまた格別である。こちらでは今の時期、なつめやしを思いきり買い込み、冷凍して一年の客のもてなしのために保存しておくのだという。友人の家に行くといつもおいしいなつめやしを出されるので不思議に思い、尋ねるとそういうことだった。今年の秋には私たちもたくさん買って冷凍してみようと思っていた矢先、夫の友人から大きなバケツに一杯のなつめやしをもらった。さっそく小分けして冷凍庫にしまい込んだが、正直言ってこんなにたくさんどうしよう、という気持ちがあった。しかし、食べてみるとおいしく、乾燥なつめやしと違って1度にいくつも食べられるので、早いペースで小ケースが空になる。思わずもう少し買い足した。炒った豆で作る黒いコーヒーと違い、軽くて爽快感のある黄色のサウディコーヒーも私たちの生活に欠かせない飲み物となったが、こちらは日本に持ち帰られるからいいとして、生なつめやしはそうはいかないので、日本に帰ったらこれが食べられなくなるかと思うと今から残念である。