4月4日

 ファジュルの礼拝を済ますと、まだみなの起き出さないうちに家を出た。イードの礼拝にモスクに行くためだ。外はまだ薄暗いが、すでに人通りがある。いや、町はこの一晩寝静まった様子がない。日本の元旦の早朝がやはりこんな雰囲気だろう。もちろんバスはまだ走っていないから、普段ならバスに乗って10分程度のところを歩いて行く。イードの礼拝には日頃モスクに縁のない者までやってくるから、とてもモスクには収容出来ない。だから、このあたりではモスクの前が大きな広場になったムスタファ・マフムード・モスクにみんなやってくる。道を行く人々はまるで引き寄せられるように一定方向に速足で歩いている。着いてみると、一時通行禁止となったモスク前の道路には一杯にじゅうたんが敷き詰められていた。もともとイードの礼拝は空の下で行うのがスンナ(預言者の習慣)だ。

 イードの礼拝が終わって家に帰ると、数日前に大きなタライに一杯焼き上げたクッキーで朝食だ。それから親たちは晴れ着を着た子供達を連れて親戚を訪ねる。別に何といってすることのない、のんびりとした元旦に似た1日だ。