4月1日

 ラマダーンのクライマックスはいうまでもなくライラトルカドルだが、30に分けたクルアーンの最後のパートを読み終える日もそれ以上に盛り上がる。クルアーンは啓示の年代別には編纂されておらず、最後のパートは啓示の最も初期のものにあたり、ひとつの章は短く、節も切り投げたように短い。子供や入信したばかりの信者はこれらの短い章から暗記を始めるから、クルアーンにあまり親しんでいない信者でもこのあたりならイマームの朗読と一緒に自分も心の中で読むことができる。

 読み終える日はモスクによってそれぞれ違い、メッカでは昨日がその日に当たりテレビでその様子が中継されていた。ラマダーン中のメッカ巡礼はハッジにも相当するといわれるので世界中から信者が集まってきているのだろう、カメラが映し出す顔、顔、顔は大方はアラブ系らしいが、膚の色、目の色の違う者も少なくない。みな一様に深い思いを込めた表情をしている。「ヤーアッラー、ヤーアッラー、ヤーアッラー・・・」という祈りの声がモスクにこだまし、天に響く。