11月4日

 11月に入った途端に天候が一変した。10月に入ってからは日が短くなったし、朝晩ずいぶん涼しくなっていたが、それでも日中は暑かった。ところが、一昨日から曇り続きでとても寒い。

 おとといからようやく学校が始まった。週4日、4時から7時まで授業を受けることになる。国営の語学学校で、授業料は7か月で100エジプトポンド、約6000円だ。校舎は昼間は高校に使われているらしい。埃っぽいがらんとした教室だ。レヴェル別に4クラスに分かれていて、私は下から2番目のクラスに入った。20人ほどのクラスメイトは、ほぼ100%ムスリムのようだ。

 テクストなどないから、先生が黒板にテクストを書き写し、生徒もそれを各自ノートに書き写すことから授業が始まる。第1日目、5時を少し回ったころ、マグリブ(日没後)の礼拝の時刻を告げるアザーンを合図に、ほとんどの者が校内にある礼拝所にお祈りに立ってしまい授業は一時中断された。マグリブの礼拝は、日没直後から残照のなくなるまでの時間にしなくてはならないので、ほかの礼拝以上にすみやかに行う必要があるのだ。5時半に休憩時間があることがわかった翌日からはベルの音を待ってまっすぐ礼拝所に向かうようになったが、授業の合間の礼拝は楽しい。様々な国籍をもち、様々な言語を話す者が一同そろってひじとひじを寄せあい同じ言葉で礼拝を捧げていると、預言者ムハンマド(彼に平安あれ)が2人以上揃ったら合同礼拝となる、合同礼拝は1人の礼拝よりも27倍の報酬がある、と言っているが、その言葉の意味がひしひしと実感される。