9月25日

 日本語を話すムスリマ、アマルに連れられて彼女の近所に住む姉妹を訪ねた。ここでも、私が若く見える、とても30には見えない、という話にまずなった。どこに行っても必ず言われる。始めは言われて気をよくしていたが、だんだん不満になってきた。未熟だ、と言われているような気がしてきた。でも鏡を覗いて見ると、実際私の顔は以前より若返ったように見える。やさしい顔付きになった。私の尊敬するムスリマは、一目見てそれとわかる内から滲み出る美しさに輝いているが、私の顔もだんだんいい顔になってきたに違いない。

 訪ねた姉妹はいわゆるお見合いを最近したばかりらしく、ひとしきりその話で座が沸いた。見合いの相手は熱心なムスリムで、いろいろ厳しい質問を投げ掛けられた彼女は気後れして自分の用意していた質問は問わずじまいになってしまったらしい。クルアーンはどのくらい暗記しているか、顔の覆いはいつからつけるようになったか。彼女がクルアーンは半分弱、顔の覆いは7か月前から、というと不満そうだったという。まじめなムスリムにとっては、信仰心が何よりも重要な妻選びの基準となるのだ。

 お見合いした後は、たいていモスクに行ってお祈りをするらしい。新しいことをする時にはアッラーの導きを求めるためのお祈りをあげるのだが、その言葉を唱える。翌朝、目覚めた時に心が晴れ晴れとしていたら話を進め、そうでなかったらなかったことにするのだそうだ。アーイダなどは、最初に会った日から1か月後にはもう結婚している。実に簡単なものだ。