9月10日

 新学期が近付き、子供達は学校へ行く準備を始めた。親子連れだってカバンや靴を買いに出掛けたり制服の仕立てを頼んだりしている。学校は、朝と午後の2部制になっていて、朝の場合は7時から昼まで、午後の場合は12時から夕方までとなる。ハナーの家では3人とも授業は午後からとなった。末っ子のムハンマドは、普通の小学校ではなく、宗教教育を重んじたアズハル大学付属の小学校に通っている。ラジオに合わせてクルアーンをそらんじることができるのもそのためだ。アズハル大学はイスラーム最古の最高学府で、エジプト人がアズハルというときの口ぶりには尊敬の思いがこもる。アズハルとは、光り輝くという意味で、私がホームステイを始めた第1日目、ハナーのおとうさんが筆談で歓迎の意を伝えようとしたときに、「光り輝くエジプトにようこそ」とエジプトの形容詞にアズハルを使っていたのを覚えている。